Cherish The Day

建売住宅の 買ってから/住んでから 日々の備忘録

決定打ってなんだったの?

このブログは前回から何か月も経ってしまいましたが、私たちはその後すぐひと月もあけずにC社を訪れました。こちらもB社同様ちょっとした面談をして、担当の方の運転でお伝えしていた希望の内覧先へ。

私たちが第一条件として出していた希望の地域にはB・C社ともにあまり物件がなく、この日は担当の方いちおしの物件も併せて内覧しました。

それぞれの会社・お互いの希望・タイミングなどさまざまな要因があると思いますが、正直、経験上この"営業さんおすすめ"の物件でいいなあーと思うところには当たったことがないですね・・・。アパート探しのころから何度も経験している無駄な時間です。でも今回は賃貸物件ではなく持ち家。この日おすすめされた物件は希望の地域どころか妥協できる地域からも外れていたのですが、間取りやそのハウスメーカーの特色、移動中に担当の方がするお話とか、なにも無駄なことはなかったと思います。

 

無駄じゃないと思えた具体的な点

・ある程度の土地を確保して複数の住宅を建売りにしている場合、統一感があって街並みがきれい。その後うろうろしているだけで「あ、ここあのハウスメーカーの建売り群だわ」とわかるように。

・そのように複数まとまって建っていても間取りはさまざま。今後こうなっていたらいいな・いやだなの参考になります。自分でも気づいていなかった好みがわかるように。

間取りは私のような間取り見るのが好きな方ではなくても、とにかく無理してでもたくさん見るべきだと思います。いろいろ見てみて、面倒臭くなって間取りなんてどんなでもいいわと思ったとしても、「間取りは自分の優先順位の上位ではない」と気づけてラッキー。

ただ、基本的には建売住宅なので金額が大幅に変わらない限りはどの家もなんとなく似てきます。なのでもっと細かく言うと、「いろいろなハウスメーカーを見る」のがいいと思います。面倒だけど。

・移動中の担当の方が同業他社のディスりを軽く入れてくるときがある。一軒目ではスリッパを出してくれたのに、二軒目からめんどくさがってスリッパを出さなくなった人もいました。担当の方と私の親同士が同業種で、名刺を求められたので渡して「わー絶対行きますー」と言ってたのに社交辞令だった方もいます(家一軒買うのとごはん一回食べるのの値段の差わかってるんですかね・・・って言いたいけど最近の若い人はそういう営業絶対しないよね。知ってる。期待してなかったけど)。

驚いたのは「わが社の建売住宅は少しよそより高いですが(と言っても200万程度)そのぶん派遣社員のような所得の高くない人が近所にいないので安心です」と言った人・・・。当時契約社員だった私ですが、雇用の内容的には派遣社員に近いポジションだったので「はーすごいこと言いますね」と思いました・・。あの、思うのは勝手なのですが、あなたのお考えだと専業主婦は非正規雇用以下のやばい人なのですが・・・。

その人をそこで見限っても大好きになってもオッケー。自分に合うかどうかが移動中・内覧中にわかります。

ちなみに私はめちゃくちゃ売りたい感じの会社はちょっと嫌だなと思います。件のアパート探しの際の経験上と、ものすごく親身になってくれて融資の抜け穴を教えてくれて優しい☆と思ってたのに建てて一年以内にハウスメーカーが倒産したという友人を知っているので。

 

その後、ハウスメーカーを通さずに昼夜を問わず個人的にいくつかの物件を見に行きました。内覧はできませんが、これは外観と立地を見るため。夫の希望である「隣家との距離」の確認と、「○○へーべて外から見てどれくらいなのかね」の確認、それと「もしかして自分たちが気にしている"市内でないとだめ"というのは思い込みなのでは」を確認するために市外・県外も見に行きました。

ここで初めて見るハウスメーカーも三社ほどありましたが省きます。

余談ですが、立地に関しては実際に現地へ行ってみないと何もわからないです。SUUMOなどでも載っている物件と載っていない物件があるのですが、家の前の道路の幅・車の通りの多さ・近隣の商業施設の確認は絶対に現地で(できれば時間帯を変えたり悪天候の日に行ったり)するべきです。日中にものすごく騒がしい工場が横にあったり、通学路になっていたり、人気の学習塾があってお迎えの渋滞がすごいとか、帰宅ラッシュ時に抜け道に利用されてるとか、想像できないことが日常的に起きてる場所だったりするかもしれません。ほかにも大きな車種の車庫入れが難しい直角の狭い道路とか、超邪魔なところに交通標識が建ってる!などなど・・一度ではわからないことがきっとあります。正式にハウスメーカーを通して内覧する時間がない日でも、少し時間があるときに行ってみるのをおすすめします(近隣のご迷惑にならないように)。

ちなみに私たちが内覧した物件でひとつすごい立地のところがありました。細い道路を挟んだところに小学校があり、"子どもたちが通学する朝7:00から9:00までの間は家の前が一方通行になる"物件。その道路を通らないと家から出る(家に帰る)ことができません・・・。小学校はチャイムの音や学童の声も気になる方はいますよね。私たちは今はまだ子どもを持っていませんが、例えば今後"子どもが欲しかったけど授からなかった"状態のまま余生を過ごすことになった場合に、この場所は辛すぎると思いました。途方もない杞憂かもしれませんが、絶対にないとは言い切れないので・・・。

 

・そして運命のD社へ

前述の通り、同じハウスメーカーの家って間取りが変わっても結局カラーは一緒なんですよね。階段絶対ここだね、とかベランダ絶対こうだね、とか。それで、ずっと見ていると思うんですよ。B社もC社もそれぞれ特徴はあるけど、

総じて普通だね と。

D社の家は最初にネットで見ていたときから他と違っていました。外観も間取りも、普通じゃない。奇抜とか前衛的というのではなくて、ちゃんと生活できるレベルで普通じゃなかったです。

昔の家って、例えば大きな四角を「田の字」に区切った間取りか、玄関からキッチンに廊下があってそれぞれの部屋が廊下に面していて、という感じだと思うのですが、D社の間取りはそうではなかったです。私が希望していた小上がりの和室があったり、吹き抜けがあったり、平屋で屋根裏部屋付きだったり。広いリビングに廊下なしでそれぞれの部屋へ直結していたり、テレビボードとPCデスクが作り付けだったり、外にデッキが付いていたりと一般的な建売住宅のイメージを塗り替える自由さがありました。

これはD社が、建売住宅ではなく注文住宅をメインに請け負っているハウスメーカーだったからだと思います。残念ながらこちらの建売住宅はほとんどが平屋タイプで、このとき内覧したのは町の外れの二軒の平屋だったのですが、この日から私たちは他のハウスメーカーを候補から外すことに決めました。