なにを優先して選んだの?
さて、私たちが二度目にハウスメーカーを訪ねたのはそれからいつのことでしょうか?
それは最初に見に行ってから半年も経ったあとでした。
どこの家庭でも見られることかもしれませんが、これは私の母がご意見番となり幅を利かせていたのが原因です。ウィンドウショッピングが嫌いな夫が、どうも内覧に乗り気でない。ただ家を見に行って、ああこういうのもあるのね。って言っていればいいだけの時間を過ごせない。この夫との温度差に、母が「しばらくちゃんと考えてから行った方がいいんじゃない?」と言ったせいでした。
いやいや果たして本当にそうなんですか?
今までの経験則で、それでは絶対にあらゆることが後手後手になると私は思っていました。だって、まだ銀行に幾ら入っていれば幾ら借りることができて、毎月幾ら払えば幾らの家が買えるとか、名義はどうなるのかとか、保証人ってどうするのかとか、なあーんにも知らない(SUUMOのサイトで返済シミュレーションはできるのですが、金利によって大きく異なりますし、そこに書いてある値段の他に具体的に何に幾ら上乗せされるのかはわかりません※後述)。それらを知らずして、おうちかうからおかねためましょねー。とは、ならないじゃないですか。私は無理です。
そういうわけで、二度目となるB社はしっかりと、
・休日に
・アポをとり
・ご意見番には言わずに
予め内覧したい物件をふたつほど伝え、夫と訪問したのでした。
B社も名の知れた大手のハウスメーカーです。いくつも建売物件を持っていて、あちこちで看板を見かけます。
事務所の商談スペースでご挨拶し、私たちよりも少し若い男性が担当となりました。まずは、相談に必要な私たちの情報を記入します(わからないところは空欄でOKと言われました)。
記入用紙に書かれていたこと
・夫婦それぞれの名前、年齢、職業と雇用形態、大体の年収
・住所、連絡先
・家の名義人となる人および支払いのメインとなる人はどちらか
・現在の預貯金額と、購入予算(総額あるいは月額)
・利用するローンは何か
・購入を考えている地域(と、妥協できる地域)
・家に求めるもの・ことを、優先順で5つ(くらい)
これらを記入して、担当の方はひとつひとつ丁寧に説明していってくださいました。
・住宅選びに求めてたことってなんだったの?
この項目は、夫婦それぞれが5つ(くらい)づつ記入するようになっていました。記入することは漠然としたことでも構わないし、5つより少なくても、多くても良いということでした。
私が書いた希望
・場所が市街地であること(前述の”希望する地域”の中でも、特に駅に近い方)
・土地が広いこと(駐車スペース2台以上+庭)
・小上がりの和室があること(ただの和室なら不要)
・リビング階段(二階建て)
・ウォークインクローゼット
※この下位3つをまとめて”間取り”と書いてもOKです。
夫が書いた希望
・職場から近いこと(ただし2km以内だと自転車通勤になるため、2kmよりは遠く)
・隣家との間隔が狭くないこと
・住宅密集地でないこと
・土地が広いこと(駐車スペース2台以上+庭)
・二階建て
・一階と二階の両方にトイレがあること
こういうのって、ぴったり揃うご夫婦っていらっしゃるのでしょうか。
私たちの共通の希望は二階建てであることと、土地の広さだけでした。絶対に譲れないものがお互いで食い違うと購入までの道のりはだいぶ長いものになるかもしれません。私たちの場合は、”地域”ですね。”隣家との間隔”は、建売に求めていいものなのかも疑問なのですが(郊外に広い土地を買えばクリアーできる問題ではあります)。
・他にはどんな希望があるの?
担当の方のお話では、女性は殆どの方が
・収納たっぷり
・家事導線の確保
の2つをあげるそうです。ちなみに、奥様の方が家に居る時間が長いご夫婦が多いので、大体奥様の希望が通りますとのこと。なるほど。お子さんのいる家庭では、
・公園が近い
も人気だそうです。
他に、私の知人・友人からあがった条件では、
・オール電化であること
・床下暖房機能があること
・屋根裏収納がある、または屋上があること
・子どもが今通っている小学校の学区内であること
などがありました。通勤も大事ですが、小学校や中学校の場所も購入地域を選ぶ上で忘れないようにしたほうがいいかもしれません。私も、子どもは居ませんがすべての内覧先で、この家がどの小学校の区内なのか尋ねました。